バルトレックスに副作用はあるのか?

薬の副作用 病院やクリニックから処方される医薬品には副作用があるため、使用する際にはどんな症状がでるかをあらかじめ把握しておく必要があります。これは、ヘルペスウイルスの感染が原因として起こる症状を治療するときに用いられるバルトレックスにおいても例外ではありません。

バルトレックスを服用すると起こり得る副作用のうち、特に起こりやすいといわれているのは、頭痛、吐き気、下痢、腹痛、眠気をはじめとする意識の低下、倦怠感、発熱です。これら副作用の症状があらわれたときには、まずその症状がバルトレックスの副作用によるものかどうかを、病院で医師と相談しながら注意して見極める必要があります。例えば、バルトレックス以外に常備薬がある人は、頭痛や吐き気といった症状はその常備薬の副作用として起こっている可能性もあるほか、発熱や倦怠感は他人に風邪を移されたことが原因で起こっていることもあります。もし、身体の異変がバルトレックスの服用が原因じゃないのであれば、見極めた原因に最も適した方法で症状の改善を試みる必要があります。

また、副作用の発現がバルトレックスの服用によるものだったとき、場合によっては頭痛や発熱、倦怠感が重い疾患の症状としてあらわれている可能性もあります。バルトレックスの副作用の中には、頻度が不明ではあるものの、アナフィラキシーや急性腎不全、間質性肺炎、中毒性表皮壊死症、スティーブンスジョンソン症候群などといった、放置すると生命にかかわる症状が含まれています。仮に、副作用がこれらの疾病につながるものだった場合は、バルトレックスの服用をすぐに中止し、その後すみやかに医師に診てもらう必要があります。身体の状態によっては、入院をして点滴などの治療を受けることになる場合があります。

ただし、入院治療をした場合は、アナフィラキシーや間質性肺炎などといった症状がバルトレックスの服用が原因で起きたものであると証明できる診断書等があれば、医薬品副作用被害救済制度に基づいて医療費などの給付を受けることができ、副作用の症状を治療する際の出費を軽減させることができます。

バルトレックスを服用できない人とは

バルトレックスについては副作用だけでなく、服用できないケースもある点に注意が必要です。バルトレックスでは、この医薬品の有効成分であるバラシクロビルに対して過敏症を患ったことがある人と、アシクロビルと呼ばれる物質が含まれた医薬品を体内に投与して過敏症を発症したことがある人は禁忌となっており、医師から処方を受けることができません。

バラシクロビルだけでなくアシクロビルも禁忌の対象になっている理由は簡単に述べると、薬効がほとんど同じであるためです。バラシクロビルはアシクロビルに必須アミノ酸の一つであるL-バリンを結合してできた物質で、服用すると肝臓で代謝されてアシクロビルに戻り、やがてヘルペスウイルスの感染症が起きている部分で作用します。

アシクロビルはそのままでも作用し、日本国内でもこの物質を主成分とする医薬品が発売されています。しかし、アシクロビルは薬効を得るために感染症の症状に応じて1日に錠剤を4回から5回服用する必要があり、患者にとっては負担が大きく、飲み忘れも起こしやすいのが欠点となっていました。これを解消するために開発されたプロドラッグがバラシクロビルです。

バルトレックスの添付文書の中で禁忌として記載されている事項は、バラシクロビルおよびアシクロビルに関する事項1つだけです。この他には、いくつか併用に注意しなければならない医薬品があるものの、基本的には他の医薬品と併用することに関してはほとんど問題が無いといえます。常備薬があると、併用することによる身体への影響を不安視しがちですが、バルトレックスに関しては用法と用量さえきちんと守っていれば、他の医薬品と併用したとしても安全に治療をすることができます。